ポストプロダクションの技術を評価する「JPPA AWARDS 2025」において、映像技術部門の3つのジャンルで優秀賞を受賞しました! さらに、音響技術部門で新人賞を受賞しました。
CG ・VFXジャンルでの優秀賞は2年連続の受賞になります。
JPPA AWARDSは、テレビ番組・CM等における映像や音響の技術面にスポットを当て、優秀な技術と功績に対し栄誉を与えるものです。
<受賞作品>
◆ 映像技術部門 / オフライン / 広告 優秀賞
「モンスターハンター ブリッジ」 プロモーション映像
オフラインエディター:菊地 佳紀 (DIGITAL GARDEN)
- 菊地 佳紀 コメント -
本作は、大阪・関西万博で体験ができるコンテンツのプロモーション映像です。PS2の初代モンハンからプレイしている身として、この作品に関われるだけで嬉しかったのですが、映像技術においても評価していただけたことは大変喜ばしく思います。
モンハンの実写映像としては過去にCM作品や映画版もありましたが、今回は今までとはまた違ったリアルとゲーム、双方の表現を繋ぎ融合させるという新たな挑戦に、大きな楽しみとやりがいを感じました。人物の目線のその先に息づくモンスターたちの存在を、あたかも現実であるかのように自然に共演させるために、オフライン段階から監督と丁寧に映像を作り上げていきました。音設計も重要な要素なので、音楽との緻密な同期、SEの多層的な構築、そしてモンスターの咆哮や息遣いといった環境音の空間的な配置を入念に検証することで、視聴者に最大限の臨場感と迫力を感じていただけるよう努めました。
この映像を通して、体験型コンテンツならではの魅力を伝え、来場への期待感を高められる一助となれば幸いです。
◆ 映像技術部門 / オンライン / ドラマ・映画 優秀賞
ドラマ『ブルーモーメント』第2話
VFX:TREE VFX
(写真左から:小木曽 功治・佐藤 昭宏)
- TREE VFX 小木曽 功治 -
このたび、ドラマ『ブルーモーメント』のVFX制作で、JPPA AWARDS 2025のドラマ部門において優秀賞を受賞できましたことを、大変光栄に思います。本作では、自然災害の脅威と人々の絆を描く中で、視聴者の皆様にリアルで迫力ある映像体験をお届けすることを目指しました。
特筆すべきは、TREE Digital StudioのLUDENS事業部(CG制作)とDIGITAL GARDEN事業部(ポストプロダクション)が初めてタッグを組み、「TREE VFX」としてドラマ制作に参画したことです。CGとポストプロダクションの連携により、効率的かつ高品質なVFX制作を実現しました。
このような栄誉ある賞をいただけたのは、監督や撮影チーム、そして制作に関わったすべての方々の努力と情熱の賜物です。今後も、映像表現の可能性を広げるべく、技術と創造力を磨いてまいります。応援してくださった皆様に、心より感謝申し上げます。
◆ 映像技術部門 / オンライン / CG・VFX 優秀賞
森ビル ブランドムービー|DESIGNING TOKYO
CG:LUDENS 森ビルチーム
(写真左から:清水 亮・政本 星爾・上野 雅志)
- LUDENS 森ビルチーム コメント -
・政本 星爾
虎ノ門ヒルズ、麻布台ヒルズの映像を手掛けてきた中、集大成となる作品でした。新たにCGならではの挑戦的な表現も加わり非常に苦労した作品です。一緒に作り上げてくれた仲間全員と改めてお祝いしたいと思います。
・上野 雅志
ムービーの中では建築や植栽、季節、人物等、あらゆるものの変化と成長がCGでしか創り得ない表現で描かれています。自分たちが心血を注いだ映像表現が今回このような形で評価いただけたことを嬉しく思います。
・清水 亮
本作品は自分の中で、過去の森ビルの作品を経ての作業であり、前作での経験を生かしつつ、新たな知識を取り入れ、実直に画と向き合いました。結果、受賞という形で評価いただき、嬉しく思うとともに、この作品に携われたこと、関係者の皆様に感謝申し上げます。
◆音響技術部門 /ミキシング / TV広告 新人賞
nms 「がんばるあなたに、再就職。」篇
ミキサー:中根 渉(DIGITAL GARDEN)
(贈賞式は営業の西東 光俊が代理出席)
- 中根 渉 コメント -
この度の受賞誠にありがとうございます。本作品では現場同録、効果音、ミックスを担当しました。監督と細部までこだわって作業した作品なので、とても嬉しく思います。
主人公を演じる小日向文世さんの安心感のある声と、かりゆし58の楽曲「オワリはじまり」の音楽が対話するような展開がナチュラルな感情の起伏を生み、コピーである「がんばるあなたに、再就職」が再出発への希望のメッセージとなることを意識してミックスしました。
再就職というテーマが重たくならないよう、EQやリバーブのキャラクターはあまり濃淡をつけずフラットに、効果音は前に出過ぎないまま空間を感じられるレベル調整を目指しました。
今後も作品に寄り添う仕事を心がけてまいります。今回はありがとうございました。
このような素晴らしい作品に巡り会い、それぞれの実力を発揮する場をいただけたことに感謝いたします。
今後もより良い作品作りに寄与できるよう、スタッフ一同精進し、実力に磨きをかけて参ります!