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次世代タッチパネル「Displax TILE PRO」と「Scape X」が切り拓く、体験型コンテンツの未来

記事執筆:maki Abe

体験型コンテンツやイベント演出の可能性を広げるデバイスとして、今大きな注目を集めている「Displax TILE PRO(ディスプラックス・タイル・プロ)」。
今回は、本製品の国内販売代理店を務めるヒビノグラフィックス株式会社で営業を担う中山 真さん、技術を担当されている橘内 伸太郎さんと、数々のインタラクティブコンテンツを手掛けてきたTREE Digital Studioの取締役・高田 稔則さんに取材し、最新のタッチパネル技術と、AIベースのオブジェクト認識「Scape X」がもたらす新たな体験価値、そして今後の展望について詳しく話を伺いました。


左からTREE Digital Studio 高田さん、ヒビノグラフィックスの中山さん、橘内さん

■Displax TILE PROとは?

スマホ感覚で操る「55インチの巨大なスマートディスプレイ」
「Displax TILE PRO」は、ポルトガルのDISPLAX社が開発した、高性能タッチディスプレイです。単なるモニターではなく、それ自体が高度な処理能力を持つ「インタラクティブな基盤」として設計されています。

100点マルチタッチが実現する「複数人での同時操作」
従来の大型パネルに多い赤外線方式ではなく、スマートフォンと同じ「投影型静電容量方式(PCAP)」を採用。55インチの大画面ながら、吸い付くような滑らかな操作感を実現しました。最大100ポイントのタッチを高精度に認識するため、複数人で囲んで同時に操作してもストレスがありません。

2mmの超薄型ベゼルが叶える「無限に広がるデジタルキャンバス」
最大の強みは、わずか2mmという驚異的なベゼルの細さです。複数台を隙間なく連結できるため、床一面や壁一面をシームレスなタッチパネルにすることが可能です。また、高強度ガラスの採用により、従来の大型パネルでは難しかった「平置き(テーブル設置)」にも完全対応しています。

■スケープX(Scape X®)とは何なのか

置くだけで魔法が起きる「AIオブジェクト認識テクノロジー」
ドイツのInteractive Scape社が提供する「Scape X®」は、Displaxのパネル上で、あらかじめ機械学習で形状を覚えこませたモノやTagを認識するAIエンジンです。

最小・最薄のタグで「実物とデジタルの融合」を加速
Displax Tile Proと組み合わせることで、プログラムを組み込んだ専用マーカー(Tag)を貼った物体を画面に置くと、コンテンツを呼び出すことができます(事前に動作をプログラムしたアプリケーションの作成が必要です)。タグは従来比で極めて小さく薄いため、プロダクトのデザインを損ないません。さらに、スマートフォンそのものを認識させることも可能で、モバイルと連動したダイナミックな演出を可能にします。

■DisplaxとスケープXが変える、業界別・活用シーン

この二つの技術を掛け合わせることで、あらゆる業界で「直感的な体験」を創出できます。

①小売・店舗:手に取った商品の「物語」を伝える
靴やバッグの裏にタグを貼り、ディスプレイに置くと、その商品の製造工程やカラーバリエーション、在庫状況が画面いっぱいに広がります。

②飲食・ショールーム:テーブルがコンシェルジュに変わる
ワインボトルを置くと、産地やマリアージュ情報の解説が表示され、そのまま画面上で注文・決済まで完結させるスマートな体験を提供します。

③博物館・展示施設:模型が語りだす、没入型ガイダンス
展示物の模型を置くと、その周囲に歴史的な背景がアニメーションで展開される。大人と子供で表示内容を分けるなど、教育効果の高い展示が可能です。

④エンタメ・ホビー:フィギュアとデジタルがリンクする新感覚の遊び
複数のキャラクターフィギュアを置くと、画面上でそれらが対戦したり、特定の組み合わせで特殊なエフェクトが発生したりする、フィジカルとデジタルが融合した遊び場を作れます。

■今後の期待:ヒビノグラフィックス × TREE Digital Studio 高田 稔則

先鋭的なスペックを持つ「Displax TILE PRO」と、直感的な体験を拡張する「Scape X」。このハードとソフトが高度に融合することで生まれる可能性は、単なるディスプレイの枠に留まりません。最後に、本プロジェクトを通じて見えてきた今後の展望と、両社が描くインタラクティブ体験の未来について、熱い想いを伺いました。

ヒビノグラフィックス株式会社:デバイスの枠を超えた「表現のプラットフォーム」へ
「単なる表示装置としてではなく、『形を認識してソフトウェアで多様な表現ができるデバイス』であることを広めていきたいです。弊社では、PSEマーク取得による安全性確保や、国内での代替機サポートなど、安心して導入いただける体制を整えています。日本市場の体験型コンテンツを、より高次元へ引き上げる支えになりたいと考えています」。

株式会社TREE Digital Studio 取締役 高田 稔則:IP大国・日本だからこそ活きる「直感の楽しさ」

「『物を置いたら反応する』という体験は、言葉を超えて誰もがワクワクする普遍的な楽しさがあります。今後は、日本が誇るキャラクターIPを活用し、100種類以上のフィギュアを認識させて個別の物語を展開するなど、日本独自のファン体験を作っていきたい。大画面とマルチタッチを活かした、新しい演出のスタンダードを構築したいですね」。

 

今回の取材を通じて強く感じたのは、DisplaxとScape Xの組み合わせが、単なる「便利な表示装置」ではなく、デジタルとフィジカルの境界を溶かす「新しい遊び場の発明」であるということです。

日本が誇るIPや繊細なモノづくり文化に、この世界基準のテクノロジーが掛け合わさることで、まだ誰も見たことのない驚きが生まれるはず。TREE Digital Studioとヒビノグラフィックスが仕掛ける「直感的な体験」の進化から、今後も目が離せません。

◼️関連事例
芝浦オフィスお披露目会でも『DISPLAX TILE PRO Scape X』を展示
 

ライタープロフィール:maki Abe
「伝えたい想いやストーリーを、伝わる形に編集する」をテーマに、企業の広報PRからSNS運用、コンテンツ制作まで幅広くディレクションを担当。社会性の高い領域(教育・福祉・地域活性など)を得意とし、情報を作るだけでなく、届けるまでのコミュニケーションデザインを強みとする。趣味は7歳児1人&ねこ2匹を愛でること。

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