REALAB

子どもから大人まで夢中で遊べる「クリスタルラッシュ」の世界観をご紹介!
こんにちは。TREE Digital Studio 広報担当です。
REALIZE事業部のさまざまな情報をお届けするオウンドメディア「REALAB」。
第6回の記事では、REALIZEのプロダクト『ポップウォール』の中でも人気が高い、海を舞台にしたコンテンツ「クリスタルラッシュ」の世界観をご紹介します。
<ポップウォールとは>
REALIZEが開発した子ども向けの体験型デジタル知育コンテンツです。壁などに投影した映像にボールや手で触れると、映像が反応して様々に変化します。現在提供しているコンテンツは全部で4種類。それぞれのコンテンツごとに特色があり、こだわりの世界観を持っています。
<アドベンチャーコンテンツ「クリスタルラッシュ」>
4種類のコンテンツの中で、アドベンチャー要素が最も強いコンテンツがクリスタルラッシュです。まずはこちらの紹介動画をご覧ください!
クリスタルラッシュは、画面の奥へと向かってステージが進んでいく奥スクロール型のコンテンツです。海の中の世界を冒険しながら、さまざまな海の生き物やクリスタルにボールを当てることでハイスコアを目指します。ステージの途中では、何回も連続してボールを当てないと開かない門や、スコアがUPする秘密の宝箱など、ワクワクするような仕掛けも用意されています。設置環境にもよりますが、10人以上の大人数でのプレイも可能で、みんなで協力して遊ぶことでより高いスコアを狙うことができるんです。
クリスタルラッシュは、ポップウォールのコンテンツの中でも特に人気が高く、大人から子どもまで夢中になって遊んでいただいています。海の中の冒険を盛り上げる重要なカギを握っているのは、REALIZE事業部ディレクターの藤木秀作さんが作り出す世界観です。
今回は藤木さんにクリスタルラッシュの世界がどのように作られたかについてお話を聞いていきたいと思います。
CG制作会社を経て、2016年デジタル・ガーデン(現TREE Digital Studio)入社。
TVCMのCGデザイナーとして経験を積んだ後、インタラクティブコンテンツの企画・演出、アートディレクションに領域を広げ、現在ではディレクターとして作品全体のクリエイティブ統括も行う。
ーポップウォールと、クリスタルラッシュが生まれた経緯を教えてください。
ポップウォールは山形県長井市に2023年に新設された交流施設「くるんと」に納品させていただいたコンテンツです。プロジェクトがスタートした時、ボールプールを使った子ども向けのデジタルコンテンツを作りたいというお話をいただきましたが、世界観などはまだ決まっていなかったので、様々なパターンを用意してご提案しました。
そのうちプロジェクトが進んでいくと、ボールプールには山形県にゆかりのあるクジラの遊具が設置されること、それからボールの色は青になることが決まりました。それを受けて、世界観の選択肢を空か海に絞り、最終的には海の世界観で3つのコンテンツを作ることが決まりました。コンテンツの中身を提案する際には、沢山のアイデアの中から特に自信のあるものだけを厳選して提案し、お客様とご相談しながら方向性を決めていくように心がけていました。
3つのコンテンツはそれぞれレベル感やボリュームに差をつけています。その中でもクリスタルラッシュは、小さいお子さんから大人までが一緒に楽しめることを意識して作りました。対象年齢層が最も幅広く、プレー時間も最長で、3つの中で一番のメインコンテンツと位置付けているのがこのクリスタルラッシュです。
ークリスタルラッシュは大人でも夢中になって遊んでしまいます。どんなところが魅力なのでしょうか?
メインとなるコンテンツはどんなものが良いだろうか?とアイデアを巡らせていた時に、画面の奥に向かってステージが進んでいくタイプのスマホゲームを参考にできないかと考えました。ボールプールで遊ぶデジタルコンテンツで、奥に進んでいくものはあまり見たことがなかったので、そこをクリエイティブの一つのポイントにしようと思いました。
それから、ストーリーには起承転結を持たせることを意識しました。プレイを始めると、まず最初にゆったりとした海底の世界が目の前に現れます。
その後、沈没船や海底都市を探検したり、深海に移動するとボスが出てきたりと、ワクワクするような展開で進んでいきます。
そして、最後のステージ「生命の都」では、プレイ中に皆で集めたクリスタルのスコアとランキングが表示されるという流れです。
それぞれのステージに違う表情を持たせて、始めから終わりまで飽きることなく海の中の世界に引き込まれるようなつくりになっています。
ー体験者が没入できるような世界観を作り上げる要素は、他にどんなものがありますか?
クリスタルラッシュの世界観を表現するために、まずは各ステージのコンセプトアートを作成しました。コンセプトアートを作ることで、お客様と社内の制作スタッフを含めたチーム全員で同じゴールを共有できます。同時に、リファレンスとなる素材もできるだけ多く集めて、世界観をビジュアルに落とし込むことで最終的な完成形をイメージしやすくして、お客様に安心していただくことも大切だと考えています。
コンセプトアートでお客様とイメージを共有できた後は、細かいディテールを作り込んでいきました。クリスタルラッシュでは、海の中のクリスタルを集めるだけでなく、各ステージに登場する海の生き物たちを見つけて楽しむこともできます。子どもたちの学びにつなげて欲しいという思いから、実在する生き物をたくさん登場させています。たとえば深海のステージでは、チョウチンアンコウやシーラカンスなどの本当に深海に存在する魅力的な生き物を配置しています。
さらに、そうした生き物たちを作品全体のアニメーションの質感に合わせるところにもこだわっています。この作品の場合、あまりにもリアルな魚がいると背景から浮いてしまうので、全体のテイストに馴染んで違和感なく見えるよう、細かなデザインの調整をしています。
ーそういった細かいこだわりで、海の世界に入り込めるようになっているんですね。
子どもたちが遊びやすいデザイン設計においてはどんな特徴がありますか?
クリスタルラッシュは「みんなで協力してプレイする」ことを重要なポイントにしているので、複数のプレイヤーが力を合わせないと突破できないようなギミックもところどころに設置しています。
↑左右の色を合わせないと開かない扉
↑同時に何回もボールを当てないと開かない扉
それから、全体を通して子どもの目線でプレーできるように設計することを意識していました。くるんとの遊び場の壁はとても高いので、子どもが投げたボールがどの高さまで届くかをしっかり計算したうえで、ボールを投げる的となるクリスタルを配置する範囲を決めていきました。
また、テスト納品時に現地でプレーしてみたところ、ステージが進むスピードがゆっくりで、全体の尺も長く感じたんです。実際に施設がオープンしたら何人くらいの子どもたちが参加してくれるのか?予測を立てながら、適切な長さやスピードを調整していきました。
というのも、大人数だとすぐに終わってしまったり、逆に少人数だとクリアするのが大変になってしまいます。「参加者全員が活躍できる」ことを意識しながら全体のバランスを確認して、何度も調整を行いました。最終的には、当初よりもスピードを早く、全体の尺も短く変更して現在の内容に落ち着きました。
ーそうやって計算し尽くされた長さとスピードも、夢中になって楽しく遊んでもらうために重要なポイントなんですね。
今回は、ポップウォールの人気コンテンツ、クリスタルラッシュの世界観についてご紹介しました。
最後までお読みいただきありがとうございます!
ACCESSアクセス
REALIZE
〒106-0047
東京都港区南麻布4-11-30 南麻布渋谷ビル3F
TEL:03-3473-2973
FAX:03-3473-2949
EMAIL:realize_info@tdsi.co.jp